ショウガ入り紅茶や女子会も!? 意外と身近な漢方の知恵

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ウレハダ編集部

ショウガ入り紅茶や女子会も!? 意外と身近な漢方の知恵

東洋医学の一部である漢方について、「ちょっと難しい」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか? 実は、みなさんの日常生活の中に取り入れてられている漢方の知恵はたくさんあります。まずは「漢方」のイメージをつかんでみましょう。

漢方≠漢方薬! 日本で培われた「自然の力を取り入れる知恵」

実は、「漢方」は中国の伝統医療(中医学)が日本に伝わり、環境や日本人の体質に合わせて独自に発達してきたものです。漢方といえば「漢方薬」を連想するかもしれませんが、実際の漢方の定義はもっと広く、鍼灸(しんきゅう)やツボなども含まれます。

漢方には、人間は自然の一部であるという「天人合一(てんじんごういつ)」の考え方があります。これは、身近にある自然のエネルギーを「生薬」や「食べ物」として取り入れて、人間に本来備わっている自己回復力を取り戻して体調を整え、健康になるというもの。漢方は特別なことではなく、「誰もが持っている人間の力を高めて元気になる」という、自然とともに生きる日本人の知恵ともいえるでしょう。

実はこんなものも! 身近な漢方の知恵

私たちの生活の中にある「漢方」の例をいくつかご紹介しましょう。たとえば、冷え性で「ショウガは体を温めてくれる」と聞いて、紅茶にショウガを入れて飲んだことはありませんか? 美容にいいという理由で、火鍋やコラーゲン鍋などを食べることは、その発想がすでに漢方の考えに基づいています。

また、疲れたときは湯船に浸かって足のツボを押すこともありますよね。さらに、友だちと会話を楽しんで盛り上がることは、ストレスを発散して心を落ち着かせるという「養生」の観点からも、漢方の考え方に沿っています。

西洋医学と東洋医学…何が違うの?

書籍『再春館製薬所が教える おうち漢方』(新星出版社刊)では、西洋医学と東洋医学について以下のように説明しました。

「西洋医学は、病気の原因をパーツでとらえ、強制的に取り除く治療を行うのに対し、東洋医学は病気を『身体全体の不調和』と考えて、全体のバランスを整える治療を行う」

たとえば頭痛のとき、西洋医学では症状を抑える頭痛薬を処方しますが、東洋医学では「頭痛がしない体づくり」を考えます。「病気」を治す西洋医学に対し、「病人」を治す東洋医学と考えるとわかりやすいでしょうか。

東洋医学には「漢方薬」以外にも、ヨガやアーユルヴェーダ、鍼(はり)、ツボなど、さまざまな伝統的な治療法があります。全身の調子はもちろん、心の健康も踏まえた治療が特徴です。

難しそうなイメージのある漢方ですが、みなさんが思っているよりも身近なものなのです。堅苦しく考えずに、ライフスタイルの中に漢方の知恵を取り入れてみましょう。

監修:再春館製薬所 漢方事業部 間地大輔

大学で薬学研究科を専攻し、卒業後、再春館製薬所に入社。化粧品「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年より漢方事業部。痛み治療の効果を最大化する施策を提案、実行中。薬剤師。

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