【3分でわかる漢方入門】「五味」「五性」「五色」を意識して、栄養バランス向上へ

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ウレハダ編集部

【3分でわかる漢方入門】「五味」「五性」「五色」を意識して、栄養バランス向上へ

日本で育まれた「漢方」では、食べ物には「五味(ごみ)」「五性(ごせい)」「五色(ごしょく)」があると考えています。この3つを意識すると、毎日の食事における栄養バランスが向上し、自分が持つ回復力を高めていくことができます。

内臓の働きにも影響 食材の味で分ける「五味」

「五味」は、以下の5種類で、食材が持つ味を分類したものです。

五味 性質 代表的な食材
辛(しん) 停滞していた「気」と「血」の流れをよくする 大根、ショウガ、ニンニク
苦(く) 体内の余分な熱や水分を除去する あんず、コーヒー、緑茶
甘(かん) 血を補ったり、筋肉の緊張を緩めて痛みを取り除いたりする しいたけ、ブロッコリー、卵
鹹(かん) 塩辛さ。固まったものをやわらげ、便秘などに効果的 わかめ、イカ、アサリ
酸(さん) 筋肉や内臓を引き締める作用がある いちご、キウイ、梅

味といっても、単純に食べ物の持つ風味だけを指すのではなく、それぞれが体に対して独特の作用を持っています。たとえば、「酸」には筋肉や内臓を引き締め、汗や尿などが体から排出されるのを抑える効果があり、汗かきな人にオススメです。

体を冷やすor温める 食養生のカギ「五性」

食べ物がもたらす作用で分類する「五性」は、以下のような性質に分かれます。

五性 性質 代表的な食材
水分を補い、炎症を鎮めて毒を排泄する バナナ、トマト、きゅうり
過度に活性化した体を鎮める。寒性より控えめだが、体を冷やす性質がある みかん、豆腐、レタス
体を温めたり冷やしたりする性質がなく、どんな体質でも食べやすい 卵、レンコン、白米
体を穏やかに活性化する。熱性より弱く体を温める性質がある 赤ワイン、鶏肉、かぼちゃ
内臓を活発に働かせ、エネルギー代謝を向上させる 唐辛子、コショウ、羊肉

「寒性」「涼性」の食材は体を冷やし、「温性」「熱性」は体を温めます。「平性」は体を温めたり冷やしたりする性質がありません。自分の体が「熱証」「寒証」どちらかの状態にあるときは、「五性」を意識した「食養生」でフラットな「平証」に戻しましょう。

「気」をコントロール 食べ物の彩り「五色」

食材を5つの色で分類する「五色」は、「気」「血」「水」のうち、特に「気」に深く関わっています。

五色 性質 代表的な食材
元気と活力を与えてくれる トマト・赤ピーマン・肉類
明るい気分になり、消化を助ける 柑橘類、かぼちゃ、味噌
気分をリラックスさせ、体調を整えてくれる ホウレンソウ、セロリ、春菊
心身ともにスッキリとした気持ちになる 大根、白ゴマ、白米
心を落ち着かせてホルモンバランスを整える しいたけ、黒豆、のり

この5色が入った料理は、彩りも豊かになり食欲はアップしそうですよね。漢方視点で、バランスも◎。まずは、献立にたくさんの色を入れることを意識することから始めましょう。

監修:再春館製薬所 漢方事業部 間地大輔

大学で薬学研究科を専攻し、卒業後、再春館製薬所に入社。化粧品「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年より漢方事業部。痛み治療の効果を最大化する施策を提案、実行中。薬剤師。

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