【 快眠セラピスト・三橋美穂さんインタビュー】読み聞かせ絵本『おやすみ、ロジャー』に学ぶ、快眠テクニック

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ウレハダ編集部

【 快眠セラピスト・三橋美穂さんインタビュー】読み聞かせ絵本『おやすみ、ロジャー』に学ぶ、快眠テクニック

ある統計によると、日本女性の睡眠時間は世界で一番短いとか。睡眠時間が減って眠りの質が下がると、「寝不足だと疲れがたまる」だけでは済まされません。肌の調子が悪くなってしまうほか、代謝が落ちて体重も増加傾向に…。

そこで、4回にわたり睡眠の質を上げる効果的な方法を、快眠セラピストの三橋美穂さんに教えていただきます。第1回は、三橋さんが監訳者として携わった、世界的な大ベストセラー絵本『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)をヒントに、快眠の秘訣をお聞きしました。

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同書はスウェーデンの行動科学者であるカール=ヨハン・エリーンが、心理学と行動学の知識をもとに執筆した絵本。2014年に英訳されると、「あまりにも早く子どもたちが寝つく!」と話題になり、たちまち世界的なベストセラーに。今や世界40カ国での翻訳が決定している絵本なのです。

読み聞かせるだけで子どもが寝つく、驚きの入眠テクニック

三橋さんによれば、ベッドの中で『おやすみ、ロジャー』を読み聞かせると、寝るのを嫌がりグズっていた子どもが10分も経たないうちにとろ~んと夢うつつ…。読み聞かせているうちに、大人も、子どもと一緒に眠ってしまうケースも多いとか。

「『ゆ~っくり』や『落ちていく~』など、息を吐く言葉を繰り返していると、自然と力が抜けて眠たくなります。読み手がリラックスすることで、それが子どもに伝わり、眠気を誘う作用もあるんです」

この絵本には眠気を誘うポイントがたくさん盛り込まれているのだそう。そのなかから、大人でも実践できる効果的な方法を2つ教えてもらいました。

■大人も実践! 寝つきを良くするコツ

1:少しずつ体の力を抜く自律訓練法

「主人公のロジャーがフクロウに教わるのが自律訓練法。ベッドに横になったら、足首から脚全体、おなか、背中、両手、頭の順に力を抜くのがポイントです。体がだんだんと重くなって、ゆっくりと地面に沈んでいくようにイメージすると、自然と眠りに落ちやすくなります」

2:頭の中の考えごとを「箱」に収めるイメージ

「明日のことや気がかりなことを、頭の中から取り出して箱に収めるイメージをします。そうすると、頭がスッキリして、気持ちもゆったり落ち着くはずです」

大人も眠りに誘う『おやすみ、ロジャー』のメソッド。どちらも今晩からできる簡単な方法なので、眠れないときにチャレンジしやすいですね。

一日のスタートは眠りから

睡眠は一日の終わりに疲れを癒やすもの…と考えがちですが、三橋さんは、「実はその逆」と言います。そもそも「快眠」とは何かについても伺いました。

「これから眠ろうとしたそのとき、24時間後にあなたの命が終わるとわかったら、そのまま眠りますか? 自分には『明日がない』と知ったら、ほとんどの方は眠らないでしょう。つまり、眠りは今日の疲れをとるためではなく、未来を生きるためのもの。だからこそ、明日がないとわかった時点で、『眠らない』選択をするのだと思います。これほど大切な睡眠なのに、眠る前に『あ~疲れた』とか『あ~ようやく一日が終わった。やれやれ』と、今日の疲れを引きずりながら眠るのではもったいない! もっと前向きで、生き生きとした“明日”へとイメージを広げて眠っていただきたいですね」

「昔からよく『寝る子は育つ』と言います。大人になると体の成長は止まりますが、心の成長は一生続くもの。そのために必要な眠りが“快眠”なのです。安らかに眠る“安眠”から一歩進んで、眠りに就くときの意識に意図的になり、心地よく快適に眠ることを目指しましょう」

次回は、眠りについてさらに深く学びながら、“快眠”のために心がけたいことを教えていただきます。

取材協力:快眠セラピスト 三橋美穂さん

快眠セラピスト・睡眠環境プランナーとして、全国での講演活動やコンサルティング、快眠グッズのプロデュースなど睡眠関連事業に広く携わる。睡眠を多角的にとらえた実践的なアドバイスや快眠メソッドに定評あり。近著に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)、『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)などがある。

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