【3分でわかる漢方入門】体質の傾向「証」を知って自分の体に合った養生を

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ウレハダ編集部

【3分でわかる漢方入門】体質の傾向「証」を知って自分の体に合った養生を

私たちの生活にとても身近な「漢方」の思想。

その知恵をライフスタイルに取り入れるには、まず自分の体質を理解することから始めましょう。

体が丈夫だったり病気をしやすかったりなど、漢方では人それぞれの体質を「証(しょう)」という言葉で表します。

自分の証を理解しておくと、体質に合った無理のない「養生」ができるようになるのです。

証は体型や声の大きさ、血圧などをもとに、いくつかのタイプに分けられます。

今回は、そのうち2つの分類方法について詳しくチェックしてみましょう。

そもそも漢方における「証(しょう)」って何?

漢方 証

上でもお伝えした通り「証(しょう)」は人それぞれの体質(体力、抵抗力、症状の現れ方の違い)を示す指標です。

体質は当然人によっても異なりますので、漢方では1人1人の「証」に合わせて漢方薬の処方を行います。

そのため、2人の人が同じような症状を抱えていたとしても、1人の「証」ともう1人の「証」が異なれば違う薬が処方されることも。(同病異治)

また逆に、まったく異なる症状に対しても2人の「証」が近ければ、同じ処方がなされることもあります。(異病同治)

このように、漢方の考えでは人それぞれ異なる「証」に合わせた処方を行うことが特徴です。

「証」や漢方の考え方の基礎についてお伝えしました。

以下で、証の2つの種類、「虚証」「実証」「熱証」「寒証」についてそれぞれお伝えします。

体の抵抗力でわかる「実証」と「虚証」

漢方 虚証 実証

1つめの証の種類は、「実証(じっしょう)と「虚証(きょしょう)」です。

「実証(じっしょう)」と「虚証(きょしょう)」は、病気に対する抵抗力の強さを意味します。

もともと丈夫でエネルギッシュな方は実証、体が弱い方は虚証です。

漢方 実証 虚証

「実証」と「虚証」はそのほかにも、それぞれ以下のような特徴があります。

  • 実証…がっちりした体型、声にハリがある、積極的、血圧が高め、便秘気味、月経中に痛みがある

 

  • 証…華奢(きゃしゃ)、声が弱々しい、引っ込み思案、血圧が低い、下痢しやすい、月経前に痛みがある

日本人の多くは、どちらでもない「中間証(ちゅうかんしょう)」といわれていますが、どちらのタイプに近いかを意識しておくとよいでしょう。

普段の生活では、実証ならば体力を過信しないこと、もともと体力の弱い虚証の傾向があれば無理をしないことが大切です。

暑がり・寒がりでわかる「熱証」「寒証」

漢方 熱証 寒証

次は「証」のもう1つの種類である「熱証」と「寒証」についてお伝えします。

「熱証」と「寒証」は暑さや寒さに対する強さをあらわす指標です。

「熱証(ねっしょう)」は暑がりでのぼせやすく、「寒証(かんしょう)」は冷え性になりやすい傾向があります。

漢方 熱証 寒証

このタイプによって、同じ病気にかかっても症状が異なります。

たとえば風邪を引いた場合、熱証の方は発熱して暑がるのに対し、寒証の方は悪寒で震えが止まらない…といった具合です。

つまり、体質に合わせて病気への対処法も大きく変わってきます。

生まれ持った体質である虚証・実証とは違い、熱証・寒証は養生によって理想的な「平証(へいしょう)」に戻すことができます。

効果的なのは、食べ物が持つ性質を利用した「食養生」です。

  • 熱証の人にオススメの食材…体の過剰な熱を取り除くもの

 

生野菜、温暖な地方で採れる食材、白砂糖や塩などの調味料など

 

  • 寒証の人にオススメの食材…体を温めてくれるもの

 

薬味類、根菜類、寒い地方で採れる食材など

ちなみに平証の人は、体の熱を取り除くものと、体を温めてくれるものをバランスよく摂ることがオススメです。

普段の食生活で、前述のような食材を使って工夫すれば自己回復力を高められます。

また食養生以外の養生に興味のある方は以下の記事をご覧ください。

【3分でわかる漢方入門】自己回復力を高める3つの「養生」って?

「気」「血」「水」で体の不調をチェック!

気 血 水

漢方には、「証」以外にも体質をチェックする指標があります。

それが人間の体を構成する3つの要素と言われる「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」です。

漢方 気 血 水

漢方では「気」「血」「水」の全てがバランスよくめぐる状態を健康と捉えます。

「気」「血」「水」は、体の不調を知る目安となるため、しっかりとチェックしておきましょう。

気(き)

漢方 気

「気(き)」とは生命の根源の基本となるエネルギーです。

目には見えませんが生命を維持するための最も大事な要素です。

「元気」「勇気」「やる気」など、ふだん何げなく使っている言葉にも「気(き)」のつく言葉は多いため、「気(き)」は想像しやすいですね。

血(けつ)

漢方 血

「血(けつ)」は体内をめぐる血液と似た役割を果たします。

「血(けつ)」はさまざまな原因でめぐりが悪くなったり、古くなったりすると考えられ、その状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。

「瘀血(おけつ)」は血行不良に近い状態なので、目元のクマやくすみ、肌荒れなどが目立つ場合には「瘀血(おけつ)」が原因かもしれません。

水(すい)

漢方 水

「水(すい)」とは血液以外のリンパ液や唾液など「体内の透明な液体」すべてを指します。

「水(すい)」が滞ると「水毒(すいどく)」という状態になり、体に異変が起こります。

そのため体のむくみや、関節に水が溜まるなどの症状がおきた場合は水毒の可能性があります。

「気」「血」「水」について詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。

【3分でわかる漢方入門】体を構成する「気」「血」「水」ってどんなもの?

まとめ

いかがでしたでしょうか。

馴染みのない言葉は多かったかもしれませんが、漢方の基礎的な知識について知見を深めていただけたかと思います。

この機会に漢方の考え方を日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

また漢方の「悩みの根本に注目する」という考え方は、体だけでなく肌にも適用できます。

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監修:再春館製薬所 老化研究所 所長 間地大輔

大学院で薬学を専攻し、再春館製薬所に入社。化粧品「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年で漢方事業部で薬剤師として従事。その後現在は、老化研究所所長として、漢方理念を活かした研究に注力している。

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